第30回技能まつりレポート①(鳶 梯子乗り) 

「男子三日会わざれば刮目(かつもく)して見よ。」ということわざがあります。

先週の土曜日、11/17にイオンモール宮崎で第30回「技能まつり」が開催されました。
その中のイベントの一つに鳶(とび)技能士会の「纏(まとい)振り」と「梯子(はしご)乗り」というイベントがありましたので紹介します。

のっけから、男性のくぐもった低い声の歌が朗々と流れます。何でも、「木遣り(きやり)」という歌で本来は大木などを運び出すとき、その力を一つにまとめるための掛け声や合図として歌われた作業歌がその起源だとのこと。

その後、神社仏閣や家などを建築する際の慶事でおめでたい唄としても唄われるようになったらしいです。
ある種の神事に近い、儀式のような雰囲気です。

荘厳な雰囲気の中、見事な法被(はっぴ)を着た屈強な男たちが淡々と準備を進めます。

 


会長の松浦さんの掛け声とともに、始まりました。

 


このあたりから何となく感じるものはありました。
私より随分年下であろう彼らのこの表情。
おそらくはほんの数年前まで子どもだった彼らの面構えに魅入ってしまいます。

 


まずは、纏(まとい)振り。本来は火消しの動作なのでしょうが、御祓いのようにも見えてしまいます。

 


そして梯子(はしご)が用意されます。その高さ、6m。

 


登っていきます。命綱はなく、床にマットなどもひいてありません。

 


そして、様々な型を披露していきます。この方たち、普段、高所作業は行いますが、こういう仕事をしている訳ではありません。そのせいもあってか、尋常じゃない緊張感がこちらまで伝わってきます。会長によると、この日のためにそれこそ血のにじむような練習を毎日重ねてきたそうです。

 





気がつくと、ものすごい数の観客が集まり、一つの型を終えるたびに拍手かっさいを送っています。

 





「男子三日会わざれば刮目(かつもく)して見よ。」
写真を見ながら、このフレーズが頭に何度も浮かびます。彼らの「技」もさることながら、一人一人の「面構え」が文字どおりの「男らしさ」を教えてくれます。もちろん、たった3日でこんな顔つきができるようになった訳ではないでしょう。修練に修練を重ねてのことでしょう。
年齢が問題ではないことも分かります。しかし、あえて、尊敬の念をもって、「若いのに素晴らしい!」と言いたい。
こんな雄雄しい顔つき、一生の内、あと何回できるでしょうか?
元来、日本人男性が持っている強さ・美しさを感じてやみません。

 



「祭り」という言葉のそもそもの意味を思い起こさせてくれる素晴らしい時間でした。

技能まつりが終わった後、このはしごに乗っていた方が普段の仕事着に着替えて、後片付けをしていたので、「かっこよかったですよ!」と声を掛けると、もう一人のマスクをして顔が分からなかった方が元気のいい声で「俺も出てたんですよ!」と。
そこにいた2人は、やっぱり私より随分年下の青年でした。

 


会長によると、「来年もやります!」とのこと。
必ずやっていただきたいです。
ありがとうございました。

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