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石工

石工
千年の時を刻む技能

日本の石垣を組む技術は昔から相当高かったと言われています。千年以上も昔の古墳内部にある石室は、日本が地震国であるにもかかわらず、その形をそのままとどめているものがたくさんあります。
こんな古来からの技能を継承しているのが、私たち、石工職人(石材施工技能士・コンクリート積みブロック施工技能士)です。
石には「目」がある

自然石を扱う石積みの技術に欠かせないのが、石の「目」を見抜くことです。これは、石を割ったり、削ったりする際にこれらを行いやすい方向がある、ということです。
石工職人は、石の表面を見ただけで、どの方向から力を加えればより簡単かつ美しく割ったり、削ったりできるかということをすぐに見抜くことができます。
しかし、このことを判別できるようになるのは容易ではありません。長年の経験がものを言う世界なのです。

石垣の種類

皆さんの中に石垣を注意してご覧になっている方はそう多くないことでしょう。
ここでは、石垣の種類についていくつか紹介させていただきます。読んでいただければ文字通り石垣は「奥が深い」ことがご理解いただけると思います。
野面積み(のづらづみ)

古来より使われてきた工法で、一見すると、形も大きさもバラバラの石を法則性もなく乱雑に積み上げたように見えます。
しかし、石積みは重量計算が出来ていないと簡単に崩れてしまうものです。実は強さの秘密は表面でなく、その「奥」の部分にあります。
自然の石を用いる野面積みでは、石の形がふぞろいです。
古来より、石工職人は奥の長い石の上に短い石を置き、その重心が長い石にかかるようにすることで、きれいに重さが分散するように工夫してきました。もちろん、このことは一例に過ぎません。石垣は表面だけではなく、その奥にも秘密がまだたくさんあります。写真も簡単に組んであるように見えますが、今の日本にこの工事を行える職人はごくわずかになってしまっていることがそれを証明しています。
打ち込み接ぎ(うちこみはぎ)

「割石積み(わりいしづみ)」とも言います。野面積みよりも石を加工して平らな状態にして使用していることが特徴的です。特に、角の部分については、直方体に近い石を長いものと短いものが交互になるように積んでいきます。
ただ、石同士が完全に密着しておらず、そのすきまに石が打ち込まれていることからこの名前が付いたのです。
これはかの関ヶ原の合戦から約15年間に爆発的に城が築かれた際、本格的に使われ始めた工法です。

工事が行われた時代の古い順番に2つ紹介いたしました。さらにこの後の時代になると、完全に同じ形をした石を積み上げる「切り込み接ぎ(きりこみはぎ)」、別名「切石積み(きりいしづみ)」という工法が登場します。見た目も大変美しいものです。有名な所では江戸城の石垣があります。

歴史を積み上げる

例えば、痛んだ石垣を改修する際、もともと「空積み(からづみ)」であった石垣にコンクリート等を裏込めし、強度を増加する工事を行う場合。
また、河川護岸が洪水等により被災してしまった場合など。
そのときこそ、私たち「石工職人」の出番です。
石垣のように皆さんの暮らしを支えるため、古来より受け継がれてきた智恵を駆使して、他には出来ない「安心」を長きに渡ってご提供申し上げます。

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